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ひと夏の経験値

ひと夏の経験値 (富士見ドラゴンブック)ひと夏の経験値 (富士見ドラゴンブック)
(2006/08)
秋口 ぎぐる

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かつて火浦功は『ひと夏の経験値 ~ファイナル・セーラー・クエスト~』という小説を書いたけど、これは全くの別物。
ファイナル・セーラー・クエスト 完全版 (角川スニーカー文庫)ファイナル・セーラー・クエスト 完全版 (角川スニーカー文庫)
(2002/03)
火浦 功

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TRPGが大好きな高校生たちが夏休みにコンベンション会場に現れた美少女に大して抱いた淡い恋心を巡る、青春モノだよ。

これまでTRPGの世界観を利用した作品というのは、『ドラゴンランス戦記』をはじめ、『ロードス島戦記』、『ルナル・サーガ』など数多く存在するけど、リプレイとしてでは無く、小説としてTRPGを遊ぶ事自体を題材にした作品は、本作をおいて他に無いんだよね。
この『ひと夏の経験値』という作品は恐らく、最初で最後のTRPGユーザー小説なんだ。
この全く新しく、他に例を見ないジャンルを確立した事は評価されてしかるべきだよ(ただし、読者層は極めて限定されるけど…)。
プレイヤー側の気持ち、ゲームマスター側の気持ち、ゲーマーを取り巻く環境、非ゲーマーに対する感情など、何だか懐かしい内容に思わず苦笑いしながら読んだんだけど、色々考えさせられる内容だったよ。
TRPGを遊ぶ人は自他共に特別視してる感じがするけど、それはTRPGが悪いんじゃない。
ゲーマーが悪いんでもない。
ゲーマーの社交性が低い事が悪いんだ。

この小説はあくまで「ゲーマー側の言い分」で書かれている様に思う。
内輪で固まり、外の世界を拒否する空気。
だから、少なからず違和感を感じた。
その違和感がゲーマーが持つ排他性なんだろうな、と思った。
ちょうどオイラがTRPGから次第に離れ始め、恋愛に走った時期を舞台にしているから、余計にそう感じたのかも知れない。
しかし、TRPGを愛する気持ちは痛いほど共感したし、また遊びたいな、と思わされたんだ。

オイラにとって『ひと夏の経験値』という小説はあまりにも近過ぎる、いい意味で「痛い」小説だよ。
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